スピーカーをガンガン鳴らせない環境の人にとって、DTM作業の相棒となるヘッドホン。
最初の1つを選ぶうえで迷う点が、密閉型と開放型どちらが良いのかというところだと思います。
僕の出す結論は、「どちらも良さがあるけど、1つしか選べないなら密閉型」です。
普段使いで密閉型のオーディオテクニカATH-M50xと、開放型のAKG K712PROの2機種を併用した上での結論です。
ここからは、なぜ密閉型がおすすめなのかを掘り下げていきます。
最初の1つに密閉型を推す理由
密閉型と開放型それぞれの構造上の違いや、機種ごとのスペックの差なんかはここでは触れません。
どういう点から密閉型をおすすめするのかという要点にしぼって記述します。
音漏れしにくい
これが密閉型をチョイスする最大の理由です。
密閉型と開放型を比較すると、圧倒的に開放型の方が音漏れします。
歌やナレーション制作をする場合、モニターするヘッドホンからの音漏れをマイクが拾ってしまうことは絶対に避けたいことです。
音漏れを避けるためモニターボリュームを下げて、結果すごく録音がしにくいというのも残念な状態です。
この点から、マイクを使った録音を行う環境においては、1つだけ選ぶなら密閉型と言えます。
低音がよく聴こえる
あくまでスピーカーではなく開放型と比較した場合ですが、密閉型のほうが低音域がよく聴こえます。
スピーカーで鳴らせない環境の弱点として、低音域が見えにくいことがあると思います。
少しでも低音が聞き取りやすいヘッドホンを使用することで、ミックス時のバランスが取りやすくなります。
この点から、スピーカーを鳴らせない環境において、ミックス精度を高めたい人にも密閉型がおすすめできます。
細かな音がモニターしやすい
録音したギターや歌のトラックに含まれる意図しないノイズをチェックする際、密閉型のほうが細かなところまでチェックしやすいです。
締め付けが開放型よりも強いため、開放型と比較すると外部の音が遮断されます。
そして耳の近くで鳴っている感も強いため、小さなノイズのチェックがしやすいです。
この点から、録音物のチェックをおこなう方にも密閉型がおすすめです。
ただし、すべての点において密閉型が優れているわけではありません。
ここからはここまでのメリットを踏まえた上で、開放型のほうが優れている点に触れていきます。
開放型のほうが優れている点
長時間の使用が快適
密閉型のヘッドホンは頭がぐっと締め付けられる感覚で、長時間使用していると頭が痛くなってくることがあります。
特に僕のようなメガネを掛けている人間は、つるの部分が上から締め付けられて、耳が耐えれないほど痛くなってきます。
それに対して開放型のヘッドホンは、締め付けがゆるめで痛くなりにくいです。
長時間使用した場合の使用感は開放型のほうが優れています。
自然な音で聞こえる
密閉型と比べると、耳元でガンガン鳴ってくる感は少ないです。
リスニング用途で使用していると密閉型は聴き疲れするというか、刺激が強く耳が疲れてくる感があります。
それと比較して、開放型は自然な音像で聴きやすい音で負担が少なく感じます。
そして密閉型が低音域が見やすかった反面、開放型は高音域が自然な感じで聞こえます。
音楽再生を楽しむ用途では開放型がストレスなく楽しめると思います。
今回のまとめ
理想は普段使いに開放型、集中するレコーディングやミックス時に密閉型と使い分けられるとベストだと思います。
ただ数万円する機種も多いなかで、いきなり2つ買うのも厳しいし、どちらか1つを選ぶなら密閉型だよなと思い今回の記事を書きました。
あなたのファーストチョイスのお役に立てれば幸いです。
それでは。