【レビュー】Fender Grace Vanderwaal Signature Uke買ってみた【ウクレレ】

eyecatch_uke ハードウェア
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家にいながら、なにか夏っぽいことしたいなぁ。

そんな考えから、人生はじめてのウクレレを購入しました。

Fender – Grace Vanderwaal Signature Uke ソフトケースとヘッド裏にはグレースのサイン。

数千円から数十万円まで価格はピンキリなウクレレの世界。

購入価格が24,750円なので、価格帯としては低価格帯の製品だと思います。

僕が購入を検討した際には、あまり日本語での詳細なレビューが見当たらなかったので、この記事にて詳しいレビューをしていきたいと思います。

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Fender – Grace Vanderwaal Signature Ukeをレビュー

特徴

詳細なスペック表は公式サイトに任せるとして、ここでは簡単にスペックや特徴に触れておきます。

ギター、ベースでおなじみフェンダー社から販売されているコンサートサイズのウクレレ。

使用されている木材はボディがサペリネックがナトーです。

サウンドホール内のラベルにはインドネシア製の記載があります。

細かな点はぜひ、フェンダーの公式サイトをご覧ください。

Grace VanderWaal Signature Ukulele | Ukuleles
Grace Vanderwaal Signature Uke, Walnut Fingerboard, Natural

そして、このウクレレには大きな特徴が2つあります。

1つ目がグレース・ヴァンダーウォールのシグネチャーモデルだということ。

グレースがウクレレを片手にI don’t know my nameを歌い、アメリカズ・ゴット・タレントを12歳で優勝したのは2016年のこと。

アメリカズ・ゴット・タレントでの活躍や、その後リリースされたMoonlightを初めて聞いた時は「また若くしてすごい才能が出てきたな」と感じました。

近年の楽曲ではウクレレの登場する機会は減ってきており、アレンジ面での楽曲の特徴は少し薄れていますが、

そんなことどうでもいいと思えるほど、現在の彼女はボーカリストとしてカッコよく成長しています。

これでまだリリース時17歳だというのだから、末恐ろしいですね…。

このウクレレは、そんな彼女のシグネチャーモデルになっています。

そして、2つ目の特徴というのは、プリアンプが内蔵されたエレキウクレレだということです。

一般的なエレアコと同様に、シールドをつないでアンプで鳴らしたり、オーディオインターフェースに突っ込んでライン録音したり出来るわけです。

このライン出しした音というのがどんな感じなのか、それを購入前に知りたかったのですが、僕のサーチ能力では具体的なサンプルまでたどり着けませんでした。

なので、この記事の後半部分にて、実際にライン録音してみた例を公開しようと思います。

外観

ダンボールから取り出すと、ネイビーカラーのソフトケースが登場します。

ケースの質としてはセミハードには遠く及びませんが、かつてのFender Japan等でよく見られたぺらぺらのケースよりはしっかりとした作りです。

開けるとこんな感じ。

テレキャスのヘッドにゴールドパーツ。

ロゴのデザインはジャズマスターっぽい感じです。

プリアンプ部分はこんな感じ。

3バンドのイコライザーとヴォリュームノブに加えて、嬉しいチューナー機能付き。

ただ残念ながらチューナーとしての精度はあまり良いとは言えません。

大きくズレているのか小さなズレなのかがわかりにくかったり、反応したりしなかったり、少し頼りない感じです。

なので僕は追加でKORGのクリップチューナーを買いました。

同じようなものをアコギで使っていたので、こっちのほうが僕には向いてました。

プリアンプの電池はジャックの近くに入れる場所があります。

FISHMANと書かれている部分を手前に引っ張り出します。

ぱっと見では分からないですが、コイン電池のCR2032が重なって2枚入っています

エレアコの場合だと電池を入れる場所がサウンドホールの中の物もあり、その場合は弦交換のタイミングでしか電池の交換ができませんので、ジャック上に電池が配置されているというのは良いポイントだと思います。

サウンド

ここからは、ライン録音したものをいくつか公開していきます。

まずは、イコライザーをすべてフラットな状態にしたもの(目盛り12時)

まぁまぁいい感じな音してませんか?

次にフルテンにしたもの。

どちらもイコライザー、コンプ、リバーブなど外部のエフェクトは無使用です。

ボリューム感が大きく違いますね。

同時にフルテンにした方はノイズも大きくなっています。

正直、ラインで録る場合はゲインは後からいくらでも持ち上げれるので、ノイズを少なくするように本体のイコライザーは控えめなセッティングが良いと思います。

アンプで鳴らす場合は、アンプのイコライザーは主にギターを想定した帯域になっているので、本体側でも調整が効くのは良い点ですね。

エフェクトを掛けてみる

次に、ラインで録るということは、色々なエフェクトが掛けられるということです。

まずはアンプシミュレーターを試してみました。

素材は先ほどのイコライザーが12時なもの。

まずはフェンダー系アンプ。

一気に海を感じる音になりましたね。深めのリバーブが肝かもしれません。

次に、マーシャル系でクランチ。

これは…、実際に楽曲で使うこと無いかもしれません。

次は空間系を試してみましょう。

軽くローカットとコンプを済ませてからフェンダー系アンプシミュに通してコーラスを掛けました。

少しアンプシミュの主張が強く感じたので、次はアンプシミュを通さずにリバーブを掛けてみました。

耳馴染みが良くなりました。(使い所はわかりませんが。)

このように、さまざまなエフェクトで遊ぶことも可能です。

このウクレレだけで演奏してみる

先に登場したイコライザーがフラットなのとフルテンのバッキングを左右に振って、さらにリードを弾いて1フレーズ作ってみました。

リズムトラックとしてシェイカーを鳴らしていますが、それ以外は全てこのウクレレの音です。

ぱぱっと録ったので、リズムがよれてたりピッチが怪しかったり、シェイカー止まる位置が変な感じだったりしてますが…

DTM用途でウクレレの音が欲しい場合なんかには、これ一本で十分に事が足りるんじゃないかなと思います。

今回のまとめ

今回は当製品の外観とサウンドについてレビューをしました。

値段からするとコスパに優れた良い製品だと思います。

グレース・ヴァンダーウォールに興味があってもなくても、最初の一本のウクレレとして選択肢に入れて良いのではないでしょうか。

それと、個人的に感じたコンサートサイズのウクレレのサイズ感ですが、ソプラノサイズより1サイズ大きいとは言え、ギターと比較すると指板はまだまだかなり狭いです。

大人の男性であれば、ソプラノサイズは小さすぎて逆にコードが押さえにくいんじゃないかなと感じます。

買う時はフレット数や音量を気にしてチョイスしましたが、いざ弾いてみるとそんな所も気になるようになりました。

もしあなたがこれからウクレレを初めてみる予定がありましたら、この記事が参考になりますと幸いです。

それでは。