ギターのカッティングやタッピングって、変な音混ざりませんか?(←下手くそ)
その正体は大抵の場合、ミュートが甘くて開放弦やハーモニクスが鳴ってしまっているケースでしょう。
ほんとはしっかり練習して、ミュートやストロークの技術を磨いて、きれいに鳴らすことが正解だということは誰しもがわかっていることと思います。
しかし、それでは現状あまり技術を持たない身としては「じゃあ、今作ってるこの曲はいつになればレコーディングできるんだ?」という萎えた気分になりかねません。
そこで今回は、「じっくりギターの腕磨くのが一番なのはわかってるんだけど、今だけちょっと助けてほしい」というシーンで役立つであろうFretWrapsというアイテムを取り上げたいと思います。
Gruv Gear – FretWraps(フレットラップス)のレビュー
FretWrapsがどんなものであるかをざっくりと説明すると、ネックにタオルのような素材のバンドを巻いて弦、の振動を弱めるギター用アクセサリーです。
今回は画像を交えた外観の感想と、使用して感じたメリット・デメリットの2つの項目に分けてレビューしていきます。
外観
FretWrapsにはS.M.L.XLと4つのサイズがあります。
その中で、僕が所有しているのはSサイズのものになります。
外観写真はこちら。
これをネックにグルッと巻いて、弦の振動を抑えます。
実際に巻いてみた画像がこちら。
個人的な使用感としては、Sサイズでジャストな感じです。
7弦ギターであったり、標準的なギターよりも太いネックのギターに使用したい場合はMサイズのほうが良いかもしれません。
もう一つ、ベースのナット付近に使用し開放弦の響きを抑えめにする使用法もあるようなので、ベースにも巻いてみました。
一般的な4弦のジャズベースの場合、こちらもSサイズで問題ない感じです。
ギターの場合と同じく、多弦ベースに使用する場合は上のサイズが良いように思います。
使用するメリット・デメリット
ここからは実際に使用してみて感じた良い点と悪い点を述べていきます。
メリット
やはり余計な開放弦とハーモニクスをミュートしてくれる事が最大のメリットです。
どうしてもDAWに向かってレコーディングしていると、バンドで合わせて演奏してるときは気づかないような細かな不必要な音が気になってしまいます。
そんな不必要な音をカットする一つの方法として、FretWrapsを使用することは有効だと感じます。
デメリット
使ってみて結構不便に感じたのは、開放弦混じりのフレーズが弾けなくなること。
例として5弦開放と4弦7フレットを同時に鳴らすようなフレーズや、開放弦混じりのタッピングなどです。
こういった開放弦混じりのフレーズが登場しない曲には問題ないけど、登場するなら問題大あり。という感じですね。
もう一つはミュートしてくれると言っても、左手で弦をソフトタッチした感じのミュートの質感ではないこと。
音量的に大きくはないですが、深めにブリッジミュートしたギターのような「ブン、ブン」とした感じの音はなるので、単音鳴らすのにミュート無しで全弦振り抜いてOKということは無いですね。
最低限のミュートはやはり意識しないといけないかなと感じます。
今回のまとめ
お手軽ミュートは魅力的なんだけれども、デメリットも結構あると感じました。
やはり一番良いのは技術を上達させて、FretWrapsなんか無くてもOKなとこまで腕前を持ってくることだと思います。
しかし、それまでの繋ぎとして必要な場面ではFretWrapsを使用して、レコーディングにかかる時間を短縮することは僕は有りだと思います。
時間を生むことができれば、それをギターの練習に使うか作曲やアレンジに使うのかは自由に配分することができますから。
それでは。