DAWを効率的に使いこなすためには避けて通れないショートカットキー。
しかし、大量に存在するショートカットキーをすべて覚えるのはかなり大変だし、使用頻度がかなり低いものもあるのが現実です。
そこで今回は、まず最初に覚えるべき重要度の高いショートカットキーを10個に絞って、ご紹介しようと思います。
最初に覚えるべきショートカットキー10選
【D】 複製する
選択しているイベントをそのまま右に複製します。
一小節打ち込んだドラムトラックに対して、ダダダダっと連打して尺を増やしたりでとてもよく使います。
他にもサビ全体を選択して【D】で二回繰り返しにする等、必須級のショートカットキーです。
【Alt+ドラッグ&ドロップ】 複製する
また複製?と思いきや先程の【D】とはまた使いみちが異なります。
こちらは選択しているイベントをドラッグ&ドロップした任意の場所に複製します。
サビで使ったフレーズをそのままイントロにコピーして使いたい場合や、トラックをまたいだ複製をしたい時に使います。
例えばピアノトラックで作ったフレーズをオルガンでも使いたいときなどはこちらが重宝します。
【C】 クリックのON/OFF
クリック(メトロノーム)のON/OFFを切り替えます。
マウスで操作するには画面下中央よりやや右の小さな三角のメトロノームアイコンをクリックする必要があります。
ギターやベースで、ぱっと思いついたフレーズを録音したい時にいちいちマウスで小さなアイコンをクリックするのは小さなストレスとなるので【C】でささっとON/OFFしちゃいましょう。
【*】 録音
録音を開始します。
こちらもクリックと同様に、マウスでの操作の場合は画面下の丸いアイコンをクリックする必要があります。
ギターやベースで右手にピックを持っている場合、マウスで録音をクリック操作してすぐに演奏してというのは結構焦りますし、個人的にはミスも結構増えたりしちゃいます。
親指と人差指でピックを持って、中指か薬指あたりで【*】をぱっと押すのが余裕を持って録音にかかれて良いと思います。
次に紹介する【Ctrl+Z】と合わせて使うことで更に快適にStudio oneを使いこなせます。
【Ctrl+Z】 やり直す
直前におこなった動作を取り消します。かなり使います。
必要なものを間違って消してしまったときや、ノートを移動してみたけど前のほうが良かったときなど【Ctrl+Z】でサッと戻るのが早くて良いです。
繰り返し入力することで1ステップずつ動作を取り消せるので、何手順か前でも戻れます。
録音中に入力するとその録音テイクは無くなり録音開始位置まで戻ります。
演奏があまり上手くない自分は【*】で録音、演奏ミスして【Ctrl+Z】で戻る。これを数ループすることがざらです。
【Q】 クオンタイズ
入力された音のタイミングのズレを直します。
Studio one上の縦のラインに合わせて修正し、画面上部のクオンタイズ値の項目で選択されている音の長さで区切られます。
つまり、1/4なら4分音符間隔で、1/16なら16部音符間隔で縦のラインが入ります。
1/4だと大雑把すぎるし1/32だと細かすぎる。なんてこともあると思いますのでベストな間隔を見つけてください。
そして、この項目には8分と16分のシャッフルが選択でき、ハイハットを少しハネさせたいときなどシャッフル選択からの【Q】ですぐにハネさせることが可能です。
【Space】 再生・停止
押すと再生し、もう一度押すと止まります。
スペースキーは他のキーよりも大きく作られているキーボードが多いと思いますので、多くの環境でこちらで操作するのがやりやすいと思います。
【F】 自動スクロールのON/OFF
再生に合わせて画面が自動スクロールすることのON/OFFを切り替えます。
打ち込んだピアノロールを見ながら再生する場合などはONが確認しやすいですし、再生しながらイベントを修正中などはOFFの状態が編集しやすいです。
僕はいつの間にかOFFになっていて、ONにする方法がわからない状態を結構な時間過ごしていました。
マウスで操作する場合は画面上部のクオンタイズ等がある場所の右側です。
【Shift+ドラッグ】 長さの微調整
シンセやベースなどで音価(音の長さ)をいじっている時、8分だと長いし16部だと短すぎるんだよな~という時に便利です。
打ち込んだノートの左右を引っ張るとグリッドに合わせて伸びたり縮んだりしますが、Shiftキーを押しながら行うことでグリッドの縦線を無視して任意の長さに調節することができます。
【N】にてグリッド線に沿うのかどうかのON/OFFが可能なんですが、いじりたい場所が数箇所だけの場合はShiftキーで済ませるのが早いと思います。
【Ctrl+S】 保存する
作業中のソングデータを保存します。
Excelなどでも使うWindows定番のショートカットですが、これが最も良く使うかもしれません。
曲作りが進行してPCへの負荷も高くなってくるとStudio oneが急に落ちてしまうことがあります。
せっかくのアイデアや時間が無駄になってしまわないよう、こまめに【Ctrl+S】で保存しながら作業をすすめることが事故を防ぐ秘訣です。
PCのマシンスペックに自身がない人ほど、こまめに保存しながらの制作をおすすめします。
今回のまとめ
たくさんあるショートカットキーの中でも、特に使用頻度の高いものを10個まで絞ってご紹介しました。
Studio oneには、今回ご紹介したもの以外にまだまだショートカットキーが多数存在しますが、まずはよく使うものから1つずつ身につけていってください。