空間系エフェクトのコーラスは有名なエフェクトの一つですが、掛けた音が好きじゃないという方も結構いると思います。
挙げられる理由としては「音のうねりが気持ち悪い」とか「古くさい音に感じる」とかでしょうか。
その苦手な理由が「音のうねりが気持ち悪い」という理由の場合、その点が全く気にならないコーラスがあります。
それが「ゆれないコーラス」と呼ばれるRolandのSDD-320 Dimension Dです。
コーラスエフェクトが苦手な人におすすめなDimension D
一般的なコーラスとの比較
まずは簡単なサンプルを聴いてみてください。今回はシンプルにエレピで打ち込んでみました。
次はこれに普通のコーラスをかけたものです。
次がDimension Dです。
なお、どちらもエフェクトのWet/Dryは50%です。
比べるとDimension Dのほうが澄んだきれいな音がしています。
コーラスのうねりが苦手だという方は、これなら使っていけるのではないでしょうか。
Roland SDD-320 Dimension Dとは
Roland SDD-320 Dimension Dとは、80年代に流行ったラック式のアナログ機材です。
特徴としては「うねらないコーラスであること」そして「きらびやかに広がっていく音」です。
実機は生産終了品であるため、オークションなどでしか手に入らないので入手難度が少し高めです。
なので現状でオススメなのは代替品を使用することです。(先程のサンプルもプラグインを使用しています。)
おすすめな代替品
プラグイン:Arturia 「Chorus DIMENSION-D」
Arturiaから実機をシミュレーションしたエフェクトプラグインが出ており、DAW上で使用する場合はこれがおすすめです。
単体で購入すると少し高いかなと思うので、バンドルの「FX Collection」がセール時に購入するのが一番オススメです。
ハードウェア:BOSS「DC-2W Dimension C」
本家のRolandよりギター用コンパクトエフェクターとして後継機がリリースされています。
ギターに掛け録りしたい場合などはこちらがおすすめです。
使い方
Dimension Dの使い方はとてもシンプルで、4つのボタンのどれかを押すだけです。
1から4へと進むほど掛かりが強くなります。
細かい調整ができないという意味では一見マイナス要素にも感じますが、このシンプルさが使いやすさだったりするので、その点は一長一短かなと思います。
ボタン同時押しという裏技的な使い方もあるのですが、4番と何かを同時に押した時により掛かりが強くなります。
BOSSのDC-2Wでは1+2や2+3などでも同時押しの効果があるようになっており、バリエーションが広がっています。
今回のまとめ
今回は一般的なコーラスエフェクトが苦手な方のために、「ゆれないコーラス」Dimension Dを紹介しました。
個人的にはBOSSの青いコーラスのような往年のコーラスサウンドも好きなのですが、使い所が限られてくるのも事実です。
Dimension Dのサウンドも選択肢の一つに入れておけば適応できるジャンルも広がるかと思います。
それでは。