こんにちは。よんずです。
今日はバンド演奏用の楽譜、いわゆるバンドスコアがDTM初心者にとってすごく良い教材だと言う話をしようと思います。
バンドスコアは一冊3000円以上することが多く、バンドで演奏するわけでもないのに気軽に買うのは少し高く感じるかもしれません。
しかし、好きなアーティストの楽曲がどう成り立っているかを知るには、ベストな教材ではないかと思います。
この記事では、DTMにおいてバンドスコアから学べること、それとは逆に学べないことをそれぞれ取り上げていきます。
バンドスコアから学べること
コード進行が学べる
大抵のバンドスコアにはスコア上部にコード進行が記載されています。
実際にアーティストが使用しているコード進行、それに対するメロディやベースラインが学べます。
バンドスコアを一曲まるまる完全にコピーして打ち込むのは大変なので、コードとメロディの関係をチェックするだけでもすごく参考になります。
場合によっては、「どの曲もこの進行出てくるな…」とアーティストの手グセになっている進行を知ることもあります。
複数の楽器への理解が深まる
DTMにおいてはときにベーシスト、ときにドラマーとなり打ち込みをしていかなくてはなりません。
いろんな楽器の定番フレーズや楽器固有の演奏方法を理解するのは大変です。
バンドスコアにはメロディ、ギター、ベース、キーボード、ドラムの譜面が記載されいます。
自分の苦手なパートの引き出しを増やすのにはもってこいな教材となります。
バンドアンサンブルが理解できる
いわゆる楽曲の「キメ」において各楽器が何をおこなっているかが学べます。
特にドラムフレーズは実際にドラムを叩く人以外はあまり引き出しがなかったりします。
知っている楽曲のキメが各楽器がどう演奏しているかを知ることで、自分の楽曲へ活かすことができます。
使用機材や演奏のポイントが学べる
最近の邦楽のバンドスコアには、カラー写真付きで使用機材を紹介するページや、各曲におけるアーティスト自身からの演奏アドバイスが載っている事が多いです。
使用機材を知ることは同じ音を目指す上では非常に重要なことです。
例えばエレキギターだと、使用するギターとアンプを揃えるだけで結構似た音が出せます。
今はアンプシミュレーターも色々と存在するので、音を似せたい時には同じ機材を使うことを意識してみると良いと思います。
打ち込みをリアルに近づける
例として好きな曲のドラムを譜面通りに打ち込んでみます。(数小節だけでもOKです。)
再生した時、原曲と同じように聴こえるでしょうか?
この差を埋めていくことで、リアルに感じる打ち込みスキルを身につけることができます。
ベロシティの設定やハイハットの叩き方など色々調節して行く時に、原曲という正解をおいて作業をすることで目標を持って作業を進めることができます。
バンドスコアから学べないこと
ロック以外の選択肢が少なすぎる
バンドスコアなので、ロック以外のジャンルとなると急に数が少なくなります。
ヒップホップやEDMがやりたい人にとってはズレた教材となってしまいます。
音作りは学べない
シンセサイザーの音作りなんかはバンドスコアの守備範囲外です。
音符で書けるフレーズは学べますが、かっこいい音作りは違うところで学ぶ必要があります。
ミックスやマスタリングも学べない
あくまで実際に演奏するために作られているものなので、録音後の処理についても専門外です。
スコアに記載されている演奏がどうミックス時に処理されているかはバンドスコアからは学べません。
まとめ
バンドスコアですべての事が学べるわけではないけれど、それでも多くのことが学べるよ。というお話でした。
100点満点とは言えなくとも、「バンドスコアがバンドサウンドでの作曲を学ぶ人にとって良い教材だ」と言うことは間違いないです。
好きなアーティストのスコアを一度、参考書の中の一つとして取り入れてみるのはいかがでしょうか。
それでは。