【DTM】エレキギター録音時の簡単なノイズ処理3選【宅録】

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自宅でギターを録音していると気になってくるのが録音時に含まれる環境ノイズ。

特に歪んだギターのときに大きくなってくる「サー」とか「ジー」とかそういったノイズです。

気持ちよく演奏しているときはあまり気にならなくても、録音したトラックを聴いているとなんだか気になってきてしまいます。

そこで今回はこの記事の中で簡単な取り組みでノイズに抗う方法を3つご紹介したいと思います。

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エレキギターのノイズを防ぐ「環境」「ゲート」「編集」の対策と手順

1.録音時に電子機器を遠ざける

まずは発生原因を減らしていきましょう。

ギターとPCやスマホとの距離が近いとかなりノイズが増えてしまいます。

次に貼るサンプルは、離れたところ→PCの近く→離れる→スマホを近づける。としてみた時のノイズ量の変化です。

普段身の回りにあるものでも、少しの距離感でこれほどノイズを発生させてしまいます。

録音時にギターを構えたときにPCとギターの距離が近い環境の方は一度配置を見直してみましょう。

あとはポケットの中にスマホが入っていて、それが悪さをしてるパターンもあります。

録音時だけでいいので、少し離れた場所に置くなどして影響を受けないようにしましょう。

これらから由来するノイズが悩みの原因だった場合、これだけでかなりノイズ量が減ることになります。

演奏が休符の時のノイズは比較的対処が簡単なのですが、演奏とノイズが入り混じってしまうとノイズ除去が大変(iZotope RXのような専門プラグインが必要)になってしまうので発生原因を抑えることはとても大切です。

2.ノイズゲートを使う

次はそれでも発生するノイズに対する対処法です。

ノイズ対策用のエフェクトであるノイズゲートを使用するのが効果的です。

ノイズゲートはゲートの一種で一定以下の音量になると無音まで音量をカットしてくれます。

これを演奏時の音量以下、ノイズ音以上に設定することでフレーズとフレーズの間のノイズを除去することができます。

ここでの注意点は、設定次第で演奏がぶつ切りになったような不自然に音が途切れるような状態になってしまうので、そうならないように自然な設定を見つけることです。

ノイズゲートのエフェクトプラグインを持っていないという方も、一般的なゲートプラグインの設定次第でノイズゲートとして同じように使えます。

ここではWavesのC1で説明します。

調節するのは2箇所です。

左側の赤い線を引いたスライダーを上下して、ノイズ以上演奏未満の位置にセットします。

これだけでノイズゲートとして働くのですが、リリースの設定値次第では音の切れ目に不自然さが残ります。

ぶつ切りにならない程度のところまで右側の赤い線を引いたリリースの数値を伸ばします。

使うプラグインによって各項目の位置や表示に違いはあるでしょうが、どのゲートを使ってもやることは同じです。

3.ノイズ部分の波形をカットする

3つめは力技です。

録音後、ノイズが気になる部分の波形をひとつひとつカットしていきます。

カットした部分は波形が存在しないので、完全に無音です。

注意点は波形をカットしただけだと切れ目の部分で「ブチッ」という新たなノイズが出現してしまうので、カット後の波形にはフェードを掛けてあげることが大切です。

僕が使用しているStudio Oneでは、波形を選択して「X」を押すだけで掛けてくれるので、フェードを掛ける作業自体は難しいことではありません。(他のDAWでも同じような機能があるはずです)

波形を切っていくやり方のメリットは、ゲートのようなプラグインを使わないのでわずかでもPC負荷が削減できることです。

反対に問題は、一曲の中のギターをひとつひとつ全て手動で切っていくと作業量が膨大になってしまうことです。

そこで役立つ機能として、Studio Oneであれば「ストリップサイレンス」という機能を使うことである程度自動で波形カットを行ってもらうことができます。(ProToolsとかにもあります)

便利な機能はどんどん使って、効率化を図るのが良いかと思います。

↓こちらはStudio Oneのストリップサイレンスについての詳細記事です↓

今回のまとめ

今回はエレキギター録音時のノイズ処理について3つの方法を紹介しました。

曲中に混ざれば気にならない程度のノイズでも、作ってる側とすればかなり気になってしまいますよね。

今回の記事が少しでもあなたのノイズ対策につながれば幸いです!

それでは。