パンク、メタル、ハードコアなどなど激しめのロックで頻繁に登場する2ビートですが、バンドサウンドを活かしたアイドルソング等でもよく耳にします。
このビートをごくごく簡単に解説してしまえば、ドッタンドドタンの8ビートを倍の速さで叩いたものです。
速めの曲以外には使いにくいかもしれませんが、お手軽に疾走感が出せる便利なやつです。
そんな2ビートですが、その中にいくつかのお決まりのパターンがあったりするので、今回の記事ではそれらを特徴とともにご紹介していきたいと思います。
色々な2ビートのパターン
基本の形
まずは8ビートのキックとスネアが倍速になったパターン。
ハイハットはダウンアップダウンアップと叩くイメージなので、ベロシティを調節して裏拍を弱めに叩くと雰囲気が出ると思います。
ドラム音源の種類によってはスティックの腹で叩いた音と先端のチップで叩いた音が別々で収録されているものもあります。
その場合は表拍でハイハットのエッジ部分を振り下ろして裏拍で腕を上げながらチップで叩くイメージで打ち込むと更に雰囲気が出ると思います。
そして上記の譜面を鳴らしたものがこちら。
これでも全然かっこいいビートだと思うのですが、BPM=220くらいになるとハイハットがわちゃわちゃして聴き取りにくくなってきます。
そこで次からはハイハットを減らしてみるパターンです。
2と4拍目の表を抜くパターン
次はこの形です。
メロコアに造詣が深い方ならピンとくるかもしれませんが、ハイハットの入る位置が2ビート時のギターの定番パターンです。
先程のパターンよりもタタータタタータのリズムが見やすくなったと思います。
次はさらにハイハットの音数が減ったものを。
最頻出パターン
バンド全体のアンサンブルを考えてなのか、省エネで叩きやすいからなのかは分かりませんが、多分これが一番多く使われているパターンじゃないかと思います。
8部裏でスネアとハイハットを同時に叩くパターンです。
BPMが早くなっても聴き取りやすいです。
反対に遅めのBPMでは少しスッキリしすぎて物足りない場合もあるかと思うので、そこは先程までのパターンも含めケースバイケースで考えていけばいいと思います。
曲が早すぎる時のシンプルパターン
あまり一般的には使用しないかもしれませんが、BPMが300近いようなハードコアとかで見かけるパターンです。
頭にキックとハイハット、裏にスネアでキックを2発入れないパターンです。
曲があまりにも早くなってくると短い間隔でキックが2発入るとわけがわからなくなってきます。
キックを単発にしたほうがいくらかリズムが取りやすくなります。
激しい音楽を作る方以外にはほぼ出番はないでしょうが、こちらは余談程度に。
今回のまとめ
今回はスピード感のあるバンドサウンドでよく登場する2ビートについて記事にしました。
8ビート、ハーフ、2ビートなどを駆使し、ドラムのリズムパターンで曲に緩急をつける方法はとてもポピュラーな方法です。
この記事によってあなたのドラムパターンの引き出しが少しでも増えたなら、光栄に思います。
それでは。