安くて軽くて使える音な定番のドラム音源、XLN AudioのAddictive Drums2。
発売から割と時間が経っていることもあり、使い慣れている人も多いかと思います。
今日はそんなAddictive Drums2の、音作りの幅をより広げるテクニックを3つ紹介します。
この記事では、
- ピッチを調整する
- オーバーヘッド、ルームマイクへの送り量を下げる
- リンク機能を使いレイヤーする
以上の3つの項目について解説をしていきます。
XLN Audio – Addictive Drums2 音作りの小ワザ3選
ピッチを調整する
選択しているキックやスネアがしっくりこない時に試してほしいテクニックです。
キックやスネアのピッチをほんの少しだけ上下させ、狙った音に近づけます。
いじるのは、キックとスネアそれぞれの赤枠で囲った場所です。
実際にいじる前後を比較してみましょう。
まずはキットを読み込んだだけのもの。
次に、キックのピッチを下げ、スネアのピッチを上げたもの。
わずかな手間で雰囲気が変化しました。
曲によって少しスネアのヌケが悪いと感じたり、キックの重心をもう少し低くしたいとき等にアイデアの一つとして取り入れてみるといかがでしょうか。
この方法でもまだ狙った音に届かない時は、R-Bassのようなエフェクトを使うのも良い方法だと思います。
一つ注意点としては、大きくピッチをいじりすぎるとすごく違和感のある音になってしまうので、少し触る程度にしておくのが無難に感じます。
OH/ROOMへの送り量を下げる
Addictive Drumsに限らず、ドラム音源で難しいのが全体の音量バランスの調整だと思います。
キック、スネア、ハイハットの3点でいい感じに調整したのに、ルームマイクを足すとスネアが大きくなりすぎたり、
オーバーヘッドでシンバルを丁度いい音量にすると、ハイハットがうるさすぎたりとなかなかしっくり来ません。
そこで提案したいのが、各キットの送り量を下げてしまう方法です。
調整するのは赤枠で囲ったそれぞれのノブです。
まず一番おすすめな方法は、スネアやタムのオーバーヘッドへの送り量をぐっと抑えて、オーバーヘッドをシンバル用マイクとして扱う方法です。
この方法では調整した各キットに対してシンバルの音量を上げ下げしても全体のバランスが崩れにくくなります。
次におすすめなのはキックのルームへの送り量を減らす方法です。
デフォルトの状態では結構な音量を拾っていて、それがステレオで広がって出力されています。
低音はあまり広げずにセンターにバチッと収めたいときには有効な手段となります。
リンク機能を使いレイヤーする
Addictive Drums2では、キックとスネアに対して同時に別のキットを鳴らすリンク機能が搭載されています。
赤丸部分の鎖のような無限大のようなアイコンをドラッグして、一緒に鳴らしたいキットにドロップします。
例としてスネアとクラップを一緒に鳴らしたい場合、スネアのリンクアイコンをFLEXI2にセットされているクラップにドラッグ&ドロップし、Link to Clapと表示された文字をクリックすればOKです。
FLEXIで選べるキットの中には、キックとスネアにレイヤーするためのトリガーキックやトリガースネアという名前のものも最初から収録されています。
これはReel MachinesというドラムマシンのADpakを持っている人だけの使い方になりますが、普通のキックに対して909のキックをレイヤーするような使い方もこの機能によって簡単に行えます。
今回のまとめ
今回の記事、いかがだったでしょうか。
ほかのドラム音源を色々試しても、結局よく使うのはAddictive Drumsだったりして、個人的にはすごく愛着のある音源です。
この記事によって、あなたの音作りの幅が広がれば良いなと思います。
それでは。